分科会2

15:10〜16:40

「ソーシャル・イノベーション/社会課題解決にはWicked Problemを考えよう!」

 SDGs~地域の課題まで、広い範囲で存在する社会課題を明確にして取り組む活動が増えています。そこでは多様な価値観を反映させることが鍵となることから様々な背景を持つアクター(関与者)との対話が欠かせません。一方アクターの「研ぎ澄ませたい思い」も多様に存在することから、対立が生じ課題解決を阻む様子もよく見られます。この状況をWicked Problem(厄介な問題)に直面しているケースと捉え、対応の最初の一歩を皆さんとともに考えいと思います。
 一般にWicked Problemは、「原因が複雑に絡み合っていて、どのような取り組みを行っても新たな問題が生じさせ、最適解を得ることが困難な問題」とされ、課題を管理し関与し続けることが方策とされます。理数系の問題のように解が存在することを前提としたTame Problem(飼いならされた問題)への対応とは異なります。課題解決の有識者である松波晴人さん(大阪大学教授)を迎え、コーディネーターの品川、皆さんとの議論を通じて理解を深めましょう!

★スピーカー

松波晴人(大阪大学共創機構特任教授)

1992年に大阪ガス株式会社入社。米国コーネル大学大学院にて修士号(Master of Science)取得の後、和歌山大学にて博士号(工学)を取得。2005年、行動観察ビジネスを開始。2009年に大阪ガス行動観察研究所を設立。著書に『ビジネスマンのための「行動観察」入門』(講談社)、『行動観察』の基本』(ダイヤモンド社)、寄稿に『ハーバードビジネスレビュー「行動観察×ビッグデータ」特集』がある。近著は『ザ・ファースト・ペンギンス – 新しい価値を生む方法論』(講談社)

★コーディネーター

品川啓介(学会理事・立命館大学大学院テクノロジー・マネジメント研究科教授)

 富士通株式会社(研究開発職)、立教大学ビジネスデザイン研究科(教授)などを経て現在、立命館大学大学院テクノロジー・マネジメント研究科教授、日本ソーシャル・イノベーション学会理事。博士(工学、名古屋大学)博士(技術経営、立命館大学)。主な研究に『科学知識の爆発とプロセスイノベーション』(研究技術計画 2014)、『Does path dependency in scientific community shape technological uncertainty?』(International Journal of Japan Association for Management Systems 2019)がある。最近は『Creative thinking for deriving fruitful research themes of SDGs』(ISPIM Connects Global 2020)、『Are the SDGs challenges to tame problems?』(The ISPIM Innovation Conference2021)などソーシャル・イノベーション研究に注力している。